7万5000ドルのサイバー義手、ペアリングされていたiPod touchが盗まれたため文鎮化 42
仕様が謎過ぎる 部門より
Slashdot記事「$75K Prosthetic Arm Is Bricked When Paired iPod Is Stolen」より。
米陸軍のBen Eberle二等軍曹(27歳)は、2011年にアフガニスタンで爆弾による爆発をうけ、右手および両脚を失ってしまった。それ以来義肢に頼っており、義手の細かい動きはiPod Touchにインストールされたアプリ「iLimb」で操作してきた。だが、先週金曜日にそのiPod Touchを盗まれてしまい、義手の操作ができなくなってしまったという(Military.com)。
金曜日の午前10時頃、家の前を通りかかった郵便配達員がEberle氏 のトラックの窓が破られていることに気が付き知らせてくれたという。Eberle氏が慌てて飛び起きて車椅子で駆けつけると、カーステレオのセンターコンソール内に埋め込んでいたiPod Touchだけが盗まれていたそうだ。泥棒はカーステレオを盗もうとしたが上手くいかず、センターコンソールを開けたところiPod Touchを見つけたのだろうとのこと。運転する時のためにiPodをセンターコンソール内に入れていたという。
義手は今回盗まれたiPodでしか起動しないようプログラムされているため、Eberle氏はまた新たに義手を作り直してプログラムしなければならなくなってしまった。義手は75,000ドルもする。警察はEberle氏のiPodを盗んだ人に対して、ことの重大さを認識して自主するよう呼びかけている。iPod Touchは240ドルで購入できるが、もし窃盗犯逮捕となれば、1万から2万ドルの罰金が課せられることになるだろうとのこと。
iPodはそもそも損傷や紛失する可能性がある。義手をコントロールできるiPodを特定の一台に限定するという設定そのものに問題があるのではないだろうか。