Tektronix MSO2000Bシリーズのオシロスコープには「アプリケーション・モジュール」と呼ばれるハードウェアを追加することで利用可能になるオプション機能が搭載されている。アプリケーション・モジュールは500ドル程度で販売されているが、簡単な工作でクローンを作成できることが判明。これをHack A Dayが記事にしたところ、Tektronixからデジタルミレニアム著作権法(DMCA)に基づく記事の削除要請が送られてきたそうだ(
Hack A Dayの記事1、
Hack A Dayの記事2、
本家/.)。
オプション機能はオシロスコープ本体側に標準で組み込まれており、デモモードとして時間制限付きで利用できる。アプリケーション・モジュールはEEPROMにアンロックする機能を識別する情報が書き込まれたハードウェアキーとなっているが、情報は単純な内容であり、暗号化などの処理も施されていないという。そのため、あるユーザーが試行錯誤の末、クローンの作成に成功したとのこと。Hack A Dayの記事は、このユーザーのブログ記事を元に作成されているが、モジュールのハック手順を記載した記事がTektronixの著作権を侵害するものだとする削除要請を受け取ることになる。
削除要請を受けたHack A Dayでは、有料で販売されている機能を無断で使用するのは問題があるとして記事の核心部分を削除したが、ハードウェアキーの設計にも問題があるとして記事そのものは残している。一方、アプリケーション・モジュールのクローンを作成したユーザーは何の連絡も受けていないが、Hack A Dayが削除要請を受けたことを知ってブログ記事を
削除している。