コーヒーのゲノムが解読される 28
GMO 部門より
ロブスタ種のコーヒー豆は全世界のコーヒー豆生産量の約30%を占め、インスタントコーヒーなどの原料として使われている。研究チームは乾燥や病害虫への耐性に関連する遺伝子のほか、カフェインやアルカロイド、フラボノイドの生成に関わる遺伝子などを特定。ロブスタコーヒーノキには他の植物と比べてアルカロイドやフラボノイド生成に関わる遺伝子が多く、これがコーヒー豆の香りや味に影響を与えているという。また、カフェイン生成に関わる遺伝子はカカオやチャノキとは別の系統で進化したことも判明したとのこと。これらの研究成果は干ばつや病害虫に強く、味や香り、カフェイン量を調整した新品種の開発に役立つとみられる。なお、アラビカ種として知られるアラビカコーヒーノキ(Coffea arabica)のゲノム解読も別途進められているとのことだ。