鳥人間コンテストの「出場辞退」の裏にある問題点 145
責任問題 部門より
先日、「第37回鳥人間コンテスト」が開催されたのだが、テレビでは放映されていなかった話として、東京大学の人力飛行機サークル「F-tec」の出場辞退がある。これについて、F-tec側が同サークルの状況についてブログで報告している。
これによると、同サークルでは人力飛行機のテストフライトの際に危険な状況が発生しており、顧問の先生より「そもそも安全管理意識、航空工学やその他工学に関する知識が足りていない」としてテストフライトの続行を禁止させる事態になっていたという(「Unknown -要するに読書日記と人力飛行機-」ブログの記事)。
さらに、「学生による人力飛行機製作は一人の教員が責任を負いきれる活動ではないため、来年度以降顧問を引き受けることはできない」として、今年度は顧問が不在の状態になっているという。
ブログでの報告では、「人力飛行機を安全に運用するためには航空工学をはじめ、機械工学や安全管理など身につけなければならない知識がたくさんあり、(中略)それを一介の大学1、2年生が独学で身につけることは常識的に考えて困難を極める」として、人力飛行機を作って飛ばすことに対する明確なルール作りを行うべきと問題提起している。